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2006年02月05日

HIV感染症3つの型(急速進行型・中間進行型・遅延進行型)

HIVの量と性質、個体の免疫力のバランスで病状進行に差が出て、HIV感染症が3つの型に分けられることが分かりました。
初めて感染した後のおよそ半年あたりの時期に、HIV量をどこまで抑えられるかで違いがあるようです。

(1)急速進行型  
急速進行型の感染者は、初感染時におこる風邪のような急性症状が重く長く、同時に、初感染に引き続く時期のHIV量が高いのが特徴です。
血液中(1ml)のCD4陽性T細胞数が200あたりまで下がり、初感染の時にすでに免疫不全の症状が見られます。
(健康時のCD4陽性細胞数は血液1ml中に約700〜1500)
HIV量はその後も高く、CD4陽性Tリンパ球の減少が早く、感染から数年以内に発病し死亡に至ります。

(2)中間進行型  
最も多いタイプです。
初感染で血液中(1ml)のHIV量は、10の4乗レベルに下がります。
CD4陽性T細胞数は回復しますが、正常よりはやや少な目で、毎年40〜60ぐらい減ってゆき、感染から平均10年程度でエイズを発病するものです。

(3)遅延進行型  
長期非進行者(long term non- progressor)です。
初感染症状が乏しく、HIV量も長期間検出されません。
血液中(1ml)のCD4陽性T細胞数も維持され、感染から10年たっても500以上を維持しています。
(CD4陽性T細胞数は、健康な人は血液1ml中に約700〜1500あります)
この人達はついに発病せずに天寿を全うするかもしれません。全感染者に占める割合がどの程度か不明ですが、数%以下と思われます。

1994年に遅延進行型のHIV感染者がいることが広く認められました。
このような人を調べると、HIVの産生を抑えたり、産生細胞をとり除く働きがあるCD8陽性細胞の力が保たれていることがわかりました。
HIVを中和する抗体の力も強いようです。このようにHIVの量と性質、これに対する体を守る力のバランスが絡みあい安定した状態を続けるのだと理解されています。

エイズ(AIDS)の意味と発症機序について
posted by O at 01:55| HIVの症状 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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